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交通管制センターが完工 住友電工

住友電工
カンボジア・プノンペン
交通管制センターが完工
住友電気工業(井上治社長)は、カンボジアの首都プノンペンから受注したプロジェクト「プノンペン交通管制システム整備計画」が完工したことを受け、このほど現地で竣工式が行われた。
カンボジアの首都プノンペンでは、自動車台数の増加や拡大した都市圏からの交通流入などにより、渋滞の深刻化や交通事故の増加が課題となっている。そこで、当局は、交通状況の改善を図るとともに、プノンペンの経済活動の活性化に寄与することを目的に、2015年12月より交通管制プロジェクトを進めてきた。
プロジェクトでは、プノンペン都内の115か所の交差点に新たに信号制御機、車両用および歩行者用灯器、車両感知器を、また26基の交通状況モニタリング用カメラをそれぞれ設置した。また、交通管制センターを整備し、光ケーブルで接続した車両感知器からリアルタイムの交通情報を収集、交通状況に合った信号制御を行うことで交通流の最適化の実現につなげた。
住友電工はこれまで、国内においては警視庁を始めとして多数の交通管制センターの構築実績があり、海外においてはタイやミャンマーへの信号制御機導入に取り組んできや。海外で、本格的な交通管制システム導入・運営を開始した初めての案件となる。プロジェクトは三菱商事と共同で推進、独立行政法人国際協力機構(JICA)が主導し、日本政府による無償資金協力で行われた。
竣工式には駐カンボジア日本大使を始め、プロジェクト関係者など約250人が出席し、プノンペン都知事から住友電工と三菱商事に対して感謝状が授与された。
プノンペン市内に設置された制御機、車両用信号灯器と交通管制センターのようす