7月貿易統計
非鉄金属スクラップ輸出
銅は14.2%減少
財務省が発表した2019年7月の貿易統計によると、非鉄金属スクラップの輸出数量で銅スクラップは前年同月比14.2%減少した。中国向けが大幅に落ち込んだことが主な要因。
銅スクラップの7月の輸出数量は2万1,871トン。最大の輸出先である中国向けは6,873トンで、前年同月比66.4%減少。輸入規制が数値に表れた形となった。一方、香港が4.1倍の2,204トンと引き続き急増。また、マレーシア向けは3.1の8,879トンで、国別輸出数量では、マレーシアが中国を上回った。
アルミ缶スクラップは5,583トンで、前年同月比10.2%減少し、2か月ぶりのマイナス。その他アルミニウムスクラップは2.2倍の1万8,257トンで、急増傾向が続いている。韓国向けが倍増、中国やインド、ベトナム向けも大幅増となった。鉛スクラップは6.2%減の160トンで、対前年比マイナスが継続した。
ステンレススクラップの輸出数量は、前年同月比10.3%増の1万8,534トンだった。
キログラム当たりの輸出単価は、銅スクラップを除き下落傾向が続いた。銅スクラップは282.8円で、前年同月から40円上昇。前月比では90.4円下落した。アルミ缶スクラップは135.7円で、32.5円の下げ。その他アルミニウムスクラップは、前年同月比で58.8円安の105.2円。その他アルミニウムスクラップは、前月から下げ幅が拡大した。鉛スクラップは163.6円で、63.2円下落。ステンレススクラップのキロ当たり輸出単価は、25.6円下落し108.2円だった。