(一社)日本電線工業会が発表した2019年8月の銅電線出荷数量(速報値)は、前年同月比3.4%減の5万3,200トンで、2か月ぶりにマイナスとなった。内需が停滞した影響を受けた。
内需向けは5万1,600トンで、前年同月比4.0%減少。輸出は1,600トンで、24.6%増加した。
主要部門別では、建設・電販が昨年9月以来11か月ぶりのマイナスに転じた。出荷数量は、前年同月比2.2%減の2万6,900トンで、今年単月では1月に次ぐ2番目の低水準となった。一方、好調が続く自動車向けは8.0%増の6,500トンで、11か月連続でプラス。この他、電力向けが3.7%増えた。
電気機械は低調だった。電気機械向けの出荷数量は15.5%減の9,600トンで、1万トンを割り込んだ。また、昨年9月以来11か月連続で前年実績を下回った。その他内需は6.9%、通信は17.1%それぞれ減少した。
アルミ電線は、前年同月比41.2%増の2,500トンで、3か月連続のプラス。電力向けは33.1%増の1,700トン、その他内需は5.7%増の500トンだった。
心線販売は、前年同月比9.7%減の2万4,500トンで、今年単月では最少となった。