(一社)日本電線工業会がまとめた2019年7月の銅電線出荷実績で、出荷数量は前年同月比7.2%増の6万3,716トンだった。単月の出荷数量では、今年の最高を記録した。出荷金額は6.6%増の1,119億5,000万円で、1,000億円の水準を回復した。
出荷の内外需別では、内需が前年同月比13.0%増の6万2,647トン、輸出は40.1%減の1,069トン。
主要部門別では、内装が主体の建設・電販向けは前年同月比13.0%増の3万1,742トン。建設・電販は、過去1年で最高となった。自動車向けは8,354トンで、20.0%増加し、10か月連続のプラスとなった。その他内需は6.5%、通信は22.1%それぞれ増加した。
一方、マイナスは2部門。電気機械は3.6%減の1万2,478トンで、11か月連続のマイナスと引き続き低迷。電力は4,380トンで1.8%減少した。
品種別出荷数量では、5品種が前年同月比でプラス。数量が最大の電力用電線・ケーブルは12.9%増の2万4,472トン。被覆線は8.1%、輸送用電線は15.2%、通信用電線・ケーブルは5.6%それぞれ増えた。マイナスとなったのは2品種。巻線は2.1%減少、裸線は3.7%減少した。
品種別出荷額では、金額が最大の輸送用電線が17.0%増と引き続きプラス基調。この他、電力用電線・ケーブル(5.7%増)、
被覆線(7.0%増)、通信用電線・ケーブル(7.3%増)の計4品種が前年実績を上回った。
アルミ電線は、出荷数量が前年同月比29.5%増の2,576トンで、2か月連続のプラス。出荷額は19.1%増の22億1,200万円だった。
心線販売は、出荷数量が前年同月比7.8%増の3万3,032トン、出荷額は3.8%減の228億2,500万円だった。