住友電気工業(井上治社長)は、汎用ポジティブM級チップブレーカGU型ブレーカをこのほど開発し、2019年10月より発売する。旋削加工において軽切削~中切削までの幅広い用途に対応する。
製品特長は、広い切りくずポケットを特徴としたチップブレーカの形状設計により、幅広い切削条件で切りくず処理性を向上させた。切削加工時の切りくずの絡まりを防ぎ、安定加工を支える。また合金鋼に加え、炭素鋼やステンレス鋼などの様々な被削材に適用可能。また、切りくずを流しながら制御するチップブレーカの形状設計で、切削抵抗を低減し、びびりの抑制を実現。様々な用途・条件下で、加工負荷を低減する。さらに、切れ味と強度に優れる二段すくい形状により、耐欠損性を向上させた。同社は、工具の交換頻度を減らし、加工コストの低減を実現すると強調した。
自動車産業をはじめとする機械部品の加工では、切削工具の汎用性や長寿命化の要望が高まっていることを受け、住友電工は、GU型ブレーカの販売を強化する。
年間販売計画は、初年度が1億2,000万円、3年後には4億円とした。