住友電工
鋼旋削加工で安定性を向上
コーテッドサーメット材種発売
住友電気工業(井上治社長)は、鋼旋削用コーテッドサーメット材種T2500Zを開発し、2019年10月より発売した。
チタン化合物を主成分とするサーメットに要求される「光沢があり美しく、面粗度が安定した仕上げ面」を追求するため、住友電工は、熱伝導率に優れる新サーメット母材を開発。鉄系金属との反応性を著しく低減させる「ブリリアントコート」と組み合わせたコーテッドサーメット材種に仕上げた。サーメットは、鉄との親和性が低いため、鉄系金属の加工面に光沢が得られ、美しい仕上げ面を実現するとして注目されている。
製品特長は、
- 優れた耐摩耗性と耐溶着性を発揮し、鉄板材のほか炭素鋼や合金鋼などの様々な被削材において安定して優れた加工面品位を実現。
- 被削材の溶着を大幅に抑制し、むしれを防止できるほか、コーテッド材種に求められる耐摩耗性も、当社従来品比で約1.5倍以上に向上し、美しい仕上げ面だけでなく、仕上げ加工での工具の長寿命化も達成。
- 刃先交換インサートのラインアップとして539の型番を在庫化。豊富な在庫ラインアップにより、多様な加工ニーズに対応。
年間販売計画について、同社は、売上高で初年度が1億円、3年後に5億円に設定した。