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19年伸銅品需要見通し 日本伸銅協会

19年伸銅品需要見通し
板条・黄銅棒が低調
出荷予測は前年度比5.4%減少

日本伸銅協会はこのほど、2019年度の伸銅品需要見通しの改定値をまとめた。出荷数量は、前年度比5.4%減の76万6,500トンと設定。1.4%増の82万2,000トンとした3月の当初見通しを6.8ポイント引き下げた。

主要製品別では、銅条の出荷数量を前年度比5.0%減の25万5,600トンと予測。ディスクリート半導体はしばらく調整状況が続くほか、車載端子・コネクタ向けは世界の自動車販売の減速で部品メーカーの在庫長期化に合わせて出荷が低迷すると同協会は予想した。

銅管は、2.8%減の10万9,000トンの見通し。ルームエアコンの国内生産量は引き続き高水準で、冷媒管も学校へのエアコン設置需要で堅調に推移しているものの、中国などからの輸入品との競合が懸念されるとしている。

黄銅条の予想出荷数量は、5.5%減の10万2,200トンに設定。車載端子・コネクタ向けで調整の長期化が想定されるほか、民生用コネクタ向けはアジアの白物家電販売不振からマイナス。スマートフォン向けも需要減と同協会はみる。

黄銅棒は、5.6%減の17万5,500トンと予想。主要需要先の住設機器は昨年夏場以降の低調状況が続くと想定。水栓金具は消費増税前の駆け込み需要が一部で発生したものの、需要全体を押し上げるには至っていないと同協会は判断した。

青銅板条は、前年度比22.2%減の2万3,400トンと見通した。スマホ向け需要が想定以上に低調で、年内の回復が見込めないほか、白物家電向け民生用汎用コネクタはアジアの白物家電販売の不振から足元はマイナス基調にある。

23年度中期需要見通し

同協会は同時に、23年度の中期需要見通しをまとめた。23年度の予想出荷数量は、18年度比0.5%増の83万2,000トンとした。

半導体向けでは、モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)の成長、車載向けは積載量の増加を見込む。民生用コネクタでは、第5世代移動通信システム(5G)やIoT関連で基地局の増加を、コネクタメーカーの海外拠点拡大で輸出の増加幅が拡大すると同協会は予想した。

日刊金属

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