経済産業省資源エネルギー庁がまとめた2019年7月の非鉄金属輸入状況によると、銅鉱石、亜鉛鉱石、鉛鉱石の輸入量はいずれも前月と前年同月の実績を上回った。
銅鉱石の7月の輸入量は10万0,586トン。前月に比べ6.7%、前年同月比で7.5%それぞれ減少した。
銅鉱石は、最大の輸入先であるチリからの輸入量が5万1,757トン。前月に比べ6.5%増、前年同月比では1.5%増加した。2位はカナダで、1万3,718トン。また、前月は大幅に減少したペルーからの輸入が急増した。7月は前月比93.6%、前年同月比3.5倍の1万3,054トンだった。銅鉱石の輸入量全体に占めるチリの比率は51.5%で、前月から0.1ポイント上昇。カナダは前月比4.9ポイント上昇し13.6%、ペルーは13.0%で前月比5.8ポイント上昇した。
亜鉛鉱石の輸入量は4万8,909トンで、前月比59.1%、前年同月比では25.8%それぞれ増加。輸入先1位はペルーで、前月比8.7倍、前年同月比54.4%と大幅に増加した。ペルーからの輸入は5月・6月と大幅に減少したものの、7月は増加に転じた。2位のボリビアは、前月比56.1%減少、前年同月比では4.2%増加した。亜鉛鉱石の輸入量全体に占めるペルーの比率は38.6%で前月比31.7ポイント上昇、ボリビアは17.7%だった。
鉛鉱石の輸入量は1万1,819トンで、前月比2.2倍、前年同月比2.8倍に拡大した。国・地域別の最多は、前月に輸入のなかった米国で、5,952トン。2位はボリビアで、前月比2.7倍、前年同月比2.2倍の2,645トン。輸入鉛鉱石全体に占める米国の比率は50.4%、ボリビアは22.4%だった。