アルミ二次合金・合金地金
生産・出荷ともマイナス継続
8月生産・出荷実績
出荷はダイカスト向け低調
(一社)日本アルミニウム合金協会が発表した2019年8月のアルミニウム二次地金・合金地金の生産・出荷実績によると、生産数量は前年同月比4.2%、出荷数量は同6.3%減少した。7月に続き、生産・出荷ともに前年同月の実績を下回った。
8月の生産数量は5万7,406トン。品種別では、生産全体の約80%超を占める合金地金が4万3,462トンで、前年同月比5.6%減少。二次地金は5,370トンで、4.9%減少。母合金は954トン、ベースメタルは2,168トンで、いずれもマイナス。一方、ビレットは705トンで前年実績を上回った。
地域別に見ると、関東が1万9,203トン、中部が2万0,166トン、近畿は1万4,152トン、九州・四国・中国は3,912トン。関東が前年同月比で7.5%減少したほか、中部、近畿、九州・四国・中国も前年同月の実績を下回った。
8月の出荷数量は5万8,927トン。主な産業部門別出荷状況では、板と押出、鉄鋼がプラスだった。最多のダイカスト向けは3万1,592トンで、前年同月比9.2%減少。前月比では20.1%の減少となった。鋳物は4.5%減の1万4,456トンでマイナスに転換。プラスとなった部門では、板が1.8%増の4,362トン。押出は2.0%増の1,688トン、鉄鋼は0.5%増の4,548トンだった。8月は、ダイカストに加え、鋳物も減少し、出荷数量を押し下げた。