UACJ
構造改革を発表
選択と集中さらに加速
UACJは、構造改革プランを発表した。選択と集中をさらに進め、収益構造を改善するとともに、今年度よりキャッシュフローの黒字化を実現する目標を策定した。
収益構造について、国内では設備稼働率の低下や品種構成の変化による生産性の低下という現状を踏まえ、同社は
国内拠点の損益分岐点引き下げでは、日光製造所の閉鎖、深谷製造所の下工程の停止、押出では小山と名古屋の拠点にプレス集約をそれぞれ実行する。同時に、成長分野として、缶材・自動車材・電池材を挙げ、低採算分野の是正と撤退を進める。
受注面では、既存受注が想定を下回っているとの現状認識を基に、受注基準を見直すほか日系OEM等からの新規受託生産受注で売り上げの拡大を図る。
2019年度から22年度の収益改善計画では、国内が生産拠点の集約等で100億円、海外がタイにおける販売量拡大とコスト削減等で110億円の計210億円の改善効果を見込む。
同社は、大型の戦略投資は今年度で終了することから、設備投資計画を見直す。20年から22年度の設備投資額は670億円とし、17~19年度の1,598億円から928億円下方修正する。減価償却費は3年で1,100億円を想定しており、同社は、利益に棚卸資産の削減を進め、800億円以上の有利子負債削減を目指す。