古河電工は米国の提携先であるSuperior Essex(米国ジョージア州アトランタ)との間で、合弁会社を設立することで合意した。グループの太物巻線事業とポリイミドチューブ(PIT)事業を、会社分割・現物出資等を通じてEssexの巻線事業と統合する。
新たに設立する合弁会社は、Essex Furukawa Magnet Wire。2020年4月1日の営業開始を目指す。統合の結果、古河電工グループには、細物巻線・3層絶縁電線、SUS鋼線事業が残る。
自動車の電動化市場の世界的な拡大で、古河電工グループの製品など高付加価値の太物巻線の需要拡大が期待されると同社は説明。一方、顧客の海外製造・現地調達がさらに進展し、巻線にも同一品質・同一設計の製品のグローバル現地供給が強く求められていると判断した。
グローバルに巻線事業を統合し、グローバル供給・BCPといったご要望に対応できる体制を整える。同社は、「事業統合により、自社単独では実現できない時間軸で、技術・製品を世界各地のお客様に届けることが可能になる」と期待を寄せる。