住友電気工業(井上治社長)は、高精度隅削りカッタSEC-ウェーブミルWEZ型のモジュラータイプを開発し、2019年10月より販売を開始した。
製品特長は、鋭い切れ味のインサートが搭載可能な本体と超硬アーバや鋼アーバの組み合わせにより、L/D>3の長い突き出しでの加工を可能にした。また、超硬インサート刃先形状の最適設計と、高精度なインサート造形技術の組み合わせにより、隅削り加工で優れた壁面精度と仕上げ面品位を実現した。
さらに、大きな傾斜角度が可能な刃径16~40mmまでのカッタラインアップと、新たに開発したコーナー半径違いや新材種インサートの組み合わせで、幅広い加工用途への対応を可能にした。
同社は、SEC-ウェーブミルWEZ型を2019年4月から発売。機械加工分野で寸法精度や加工品位が厳しさを増す中、加工工具に対する壁面精度や、加工面の粗さへの改善ニーズに対応している。今回、より長い工具突き出し量の加工での高精度化、安定化に向け、WEZ型用インサートを搭載可能なモジュラーツールを開発した。
計36型番、10材種の組み合わせでコーナー半径違いや新材種インサートを同時に発売し、インサートの選択肢が総計124に広がることで、自動車や航空機、造船、産業機械、金型分野などの様々な加工に対応できると同社はアピールする。
年間販売計画は、初年度が6億円、2年後は10億円に設定した。