8月貿易統計
非鉄金属スクラップ輸出
銅はマレーシア向け急増続く
財務省が発表した2019年8月の貿易統計によると、非鉄金属スクラップの輸出数量で銅スクラップは前年同月比21.1%増加した。前月比では0.3%増えた。環境規制を敷く中国に代わり、マレーシアへの輸出が引き続き急増している。
銅スクラップの8月の輸出数量は2万1,942トン。最大の輸出先である中国向けは7,421トンで、前年同月比46.9%減少し、大幅な落ち込みが続いている。一方、香港が3.9倍の2,487トン、マレーシア向けは3.9倍の9,316トンで、国別輸出量では、前月に続いてマレーシアが中国を上回った。
アルミ缶スクラップは7,393トンで、前年同月比30.0%増加。従来の韓国に加え、マレーシア向けが対前年比3.2倍に伸びた。その他アルミニウムスクラップは2.8倍の1万7,022トンで、急増傾向が続いている。中国向けが倍増、マレーシアが7.1倍となり、マレーシアがスクラップの主要受け入れ先となっている。鉛スクラップは40.7%減の107トンで、対前年比マイナスが継続した。
ステンレススクラップの輸出数量は、前年同月比53.7%増の2万2,180トンだった。
キログラム当たりの輸出単価は、下落傾向が続いた。銅スクラップは293.7円で、前年同月から5.7円下落。前月比では10.9円上昇した。アルミ缶スクラップは133.2円で、32.3円の下げ。その他アルミニウムスクラップは、前年同月比で42.5円安の111.7円。その他アルミニウムスクラップは、前月から下げ幅が縮小した。鉛スクラップは188.7円で、26.7円下落。ステンレススクラップのキロ当たり輸出単価は、16.0円下落し111.5円だった。