アイシン精機は、Element.AI(EAI、カナダ・モントリオール)と人工知能の説明可能性に関する共同開発プロジェクトを開始したと発表した。
EAIは、Jean-Francois Gagné 氏とYoshua Bengio氏(PhD.)により創業された会社で、グローバルで企業向けに人工知能をベースとしたサービス・ソフトウェアソリューションを提供している。Yoshua Bengio氏は、人工知能のディープランニングの世界三大巨頭の一人といわれ、昨年チューリング賞(コンピューティング界のノーベル賞)を受賞した。EAIは、人工知能の説明性を研究する専門チームを有し、人工知能の重要コンポーネントを自前で制作、要望に応じた組み合わせでサービスを提供できることを強みにしている。
EAIとの協業によって、人工知能の産業応用で課題となっている判定結果のブラックボックス問題について”判定根拠の説明”を可能にしていく。この技術の応用で、自動車関連の生産技術においても、これまで判定根拠が見えなかったことによって起きていた品質の低下を防ぎ、人工知能の積極的な活用を推進していくことをめざす。