経済産業省資源エネルギー庁が発表した2019年8月の非鉄金属等需給動態統計によると、スクラップの国内消費量は、銅が前年同月比で5か月連続のプラスとなった。
銅スクラップは4万1,549トンで、前年同月比2.5%増加。前月比では18.1%減少した。主要用途の伸銅品は、2.0%減の2万6,961トンで前月からマイナスに転換。電線は9,105トンで、7.1%減少した。一方、その他が1.7倍伸び、消費量を押し上げた。
銅合金スクラップは7万1,278トンで、前年同月比4.9%減少。前月に続くマイナスとなった。伸銅品向けが7.7%減の3万2,724トンと引き続き低迷。精錬も3.0%減の3万2,724トンだった。
鉛スクラップは、0.4%増の1万3,684トンで、1万トンの水準が継続。主要用途の精錬が18.3%増加、一方、再生は91.5%の大幅なマイナスだった。
亜鉛スクラップは、13.9%増の2,923トンで、前月からプラスに転換。その他が0.8%の微減、無機薬品は78.1%の大幅増だった。
錫スクラップは34トンで、前年同月比5.6%減少。このほか、ニッケル・ニッケル合金のスクラップは特殊鋼向けの減少が続き、4.2%減の6万8,945トンだった。