(一社)電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した2019年8月のパーソナルコンピューター国内出荷実績は、出荷台数と出荷額がともに前年同月比で大幅なプラスとなった。出荷台数と出荷額がそろって2桁成長となるのは10か月連続。法人向け・個人向け需要が引き続き大幅に伸びたとJEITAは分析した。現行の統計となった07年以降、単月で過去最高となった。
8月の出荷台数は、前年同月比62.4%増の88万9,000台。うち、ノートPCは66.1%増の67万4,000台。モバイルノートは69.5%増の15万3,000台、主力のノート型・その他は65.1%増の52万1,000台と、いずれも60%を超える伸びとなった。
デスクトップPCは2.5倍の21万6,000台。パソコン単体は、前年同月比3倍の16万9,000台。一方、モニターとサーバーが一体となったオールインワンは、23.5%減の4万7,000台とマイナスに転換した。
出荷額は783億円で、前年同月比59.1%増加。ノートPCは596億円で、モバイルノートとA4型・その他の出荷増に伴い、出荷額も2.6倍に拡大した。ノートPCのうち、ノート型・その他は58.2%増の431億円、モバイルノートは69.7%増の165億円だった。
デスクトップPCは188億円で52.7%増加。うち、パソコン単体は3.2倍の123億円。オールインワンは、出荷台数の減少を受け、2.8%減の65億円だった。
パソコン出荷統計に参加しているのは、アップルジャパン、NECパーソナルコンピュータ、セイコーエプソン、Dynabook、パナソニック、富士通クライアントコンピューティング、ユニットコム、レノボ・ジャパンの計8社。