古河電気工業(小林敬一社長)は、フォーム製品の新たなラインアップとして、金属屋根の音鳴り低減、嵌合部の防水ならびに遮熱に効果を発揮するフォーム材シールドエース®を開発した。
同社は、自己消火性を有する化学架橋ポリエチレンフォームフネンエース®を世界で初めて開発した。断熱性、加工性、耐薬品性にも優れ、主に金属屋根の裏貼り用断熱材として使用されている。金属屋根は、軽量・短工期により経済性に優れた屋根だが、特に日射等による鋼板のたわみから発生する音鳴り、嵌合部隙間からの漏水、夏場屋内空間の室温上昇に留意を要する物件には、不向きとされてきた。近年、建築業界が抱える人手不足と高齢化の問題から、金属屋根の持つ利点を様々な用途の物件でも活かせるよう、この問題を解決する金属屋根のニーズが高まっていた。そこで、同社は、金属屋根の裏貼りフォーム材シリーズとして、新たに特殊アルミを貼合した独自の層構成により、金属屋根の課題である「音」「水」「熱」を抑制または防止するフォーム材シールドエース®を開発した。
今回の開発製品は、日射等、高温下における鋼板自体の剛性低下を抑えることで、音鳴りを抑制する。また、金属屋根の嵌合部に貼合することで、独立気泡を有するフォーム層が嵌合部のシール性を高め、雨水の侵入を防止する。特殊アルミ層が屋内空間側への輻射熱を低減、屋内の温度上昇を抑制する。こうした特徴を備え、金属屋根の機能向上に最適な製品して期待を集めている。