住友電気工業の2020年3月期第2四半期の業績は、売上高は前年同期比0.3%減の1兆5,237億7,000万円、営業利益は同28.5%減の459億7,600万円、経常利益は同34.8%減の481億0,000万円、四半期純利益は同41.6%減の280億1,300万円だった。
世界経済は概ね緩やかな拡大基調を維持したが米中貿易摩擦の長期化、英国のEU離脱問題や中東情勢への不透明感から、アジアや欧州の一部で景気に減速感があり、日本経済も輸出や生産で弱含む推移を示した。中国や欧州で自動車生産が減少、スマートフォンの販売低迷、光ファイバー・ケーブルの低価格化、円高に加え銅価の下落など、事業環境が厳しさを増すなか、減収減益となった。
セグメント別で見ると、自動車関連事業では、ワイヤーハーネスや自動車電装品で拡販に努め、売上高は2.5%増の8,452億0,000万円。営業利益は、製品価格の低下、研究開発費の増加、コスト増、円高の影響などで31.9%減の232億0,700万円。
情報通信関連事業では、光・電子デバイスが好調で、売上高が1.8%増の983億3,400万円。営業利益は、光ファイバー・ケーブルの価格低下で2.1%減の62億7,800万円。
エレクトロニクス関連事業では、テクノアソシエの子会社化などで売上高が2.8%増の1,160億5,900万円。携帯機器用プリント回路の売上減少で営業利益は、152.2%減の9億4,900万円損失。
環境エネルギー関連事業では、大型案件の端境期であることに加え銅価の下落などで4.6%減の3,410億6,800万円。営業利益は、品種構成の改善など徹底したコスト削減で24.7%増の88億9,000万円。
産業素材関連事業は、売上高が6.4%減の1,679億3,700万円。営業利益は43.3%減の84億9,200万円となった。