三菱伸銅(堀和雅社長)は、国内外ユーザーからの板製品へのニーズ増加に対応し、大阪府堺市の三宝製作所における板製品生産能力を20%増強した、と発表した。
熱間圧延機に関し、一部の製品について冷間圧延または温間圧延へ技術応用し、熱間圧延ライン熱間圧延ラインが持つポテンシャルを最大限に高めた。また、熱間圧延設備はすでに制御関係の全更新とミルモーターの交流化更新を完了し、厚物レベラーラインの能力向上と併せて、増産と安定生産への準備も完了。さらに後工程に大型切断機と大型マシニングセンタを導入することで、板製品の生産能力を従来比で20%向上させた。
今後は、形状制御技術の向上や、板製品製造ラインの大幅なレイアウト変更、加えてIoT・AIを活用した予知保全や生産管理技術を導入し、高機能・高性能板製品の生産能力増強と品質レベルの向上を進める計画だ。