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第54回小山田記念賞(軽金属学会)受賞 日本軽金属ホールディングス

第54回小山田記念賞第54回小山田記念賞(軽金属学会)受賞
日本軽金属ホールディングス

日本軽金属ホールディングスは、同社グループの日本軽金属長と理研軽金属工業が「吸音仕上げ材アルミッシモの開発」について、軽金属学会から第54回小山田記念賞を受賞した、と発表した。 今回の受賞対象となった「吸音仕上げ材アルミッシモの開発」は“音環境の制御と意匠の両立”という新たな切り口でアルミニウムの可能性を追求したもの。

現在、商業施設や公共施設などの屋内建築空間の設計において、快適な空間を得るために施設の用途や大きさに応じて音を適切に減衰させる要望が増えている。

従来、グラスウールやウレタンフォームなどの多孔質型吸音材が多く使われてきたが、意匠性が低いためデザイナーの要望に十分に応えられないことや、安全性や環境の観点から多孔質材を避ける傾向も出てきており、意匠性に優れた多孔質型でない吸音材が望まれていた。

同開発商品は、アルミニウム押出型材を用いた共鳴器型の吸音構造であり、押出型材で形成される共鳴器の形状を変化させることで任意の周波数帯で吸音を制御できることに加え、押出型材の表面に木目調などの意匠性を付与することが可能で、用途に応じた適切な音環境をデザイナーの求める意匠で提供できる商品。また、アルミニウムの不燃性を生かし、公共空間での使用で求められる不燃材料認定も取得しており、さまざまな施設で採用されている。