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スリランカ向け低損失大容量電線を受注 住友電工

住友電工
スリランカ向け低損失大容量電線を受注

住友電気工業(井上治社長)と三菱商事(垣内威彦社長)株式会社、スリランカのCeylex Engineering (Pvt.) Ltd.の3社コンソーシアムは、セイロン電力庁Ceylon Electoricity Boardが円借款資金を活用し計画している全国送配電網整備・効率化事業(パッケージ1)において、架空送電線敷設工事(2回線、ルート長約97km)を受注、先頃調印式を行った。受注金額は約75億円、完工は2022年3月の予定。住友電工はプロジェクトに敷設される低損失大容量電線を製造する。敷設区間はヴェヤンゴダ・キリディウェラ(220kV)およびコロナワ・パニピティヤ・ラットマラナ(132kV)含む、全8区間(ルート長約97km)。

スリランカでは、経済発展に伴う電力需要が増加傾向にあり、今後のさらなる発展に向け、送配電網の強化が進められている。エネルギーの効率利用が非常に重視されており、低損失送電線の導入が求めらる。住友電工が開発した送電時に発生する損失を低減できる低損失大容量電線が評価され、スリランカスリランカ西部の架空送電線を敷設するプロジェクトで重要回線に、同社の電低損失大容量電線が導入されることになった。

今回敷設される低損失大容量電線は、アルミ占積率を高め、従来型の送電線と比較して、約20%~25%の送電損失率低減が見込まれるよう開発されおり、送電効率化により発電時に発生するCO2排出の削減にも寄与する。同社では「本プロジェクトにおいて高品質な製品供給に努め、スリランカにおける電力の安定供給に寄与し、さらなる経済発展に貢献していく」としている。

アルミ占積率を高めた低損失大容量電線
全国送配電網整備の全体路線と今回低損失大容量電線が敷設されるルート
調印式の様子。左7人目から順に、ジャヤワーディナ会長(Ceylon Electoricity Board)
の上柿統括マネージャー(三菱商事海外電力プラント室)、増池次長(三菱電工海外電力システム営業部)、ペレラ社長(Ceylex Engineering)。
日刊金属

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