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マレーシアの非鉄主要企業2社を訪問 関西非鉄リサイクル協同組合青年部

関西非鉄リサイクル協同組合青年部
海外研修を実施
マレーシアの非鉄主要企業2社を訪問

関西非鉄リサイクル協同組合青年部(木村尚史部会長、木村金属工業社長)は11月2日から6日の日程で2年に1度実施している海外研修をマレーシアの首都クアラルンプールで行った。国内非鉄金属総合商社現地支社2社の協力を得て、GMS社MK TRON社の大手企業2社を訪れた。青年部会員及びOBの組合員5名が参加した。

GMS社はクアラルンプールを代表する非鉄スクラップ事業会社。日本向けのスクラップ輸出も盛んに行っている。今回の研修では、主に被覆線を粉砕するナゲット設備や倉庫内の視察を行った。中国の環境規制や輸出制限などの影響で、雑線や雑品などの低品位スクラップのマレーシア向け輸出が急増している。そうした状況下でGMS社の事業も成長をつづけている。

マレーシアで選別、加工を施した銅スクラップの主な輸出先は中国。マレーシア国内の一般的なスクラップ業界作業員の賃金は月7~8万円程度。人件費が安い当地での加工は当面メリットがあるだろう。ただし、中国ほどのキャパシティを持たないので受け入れには限界がある。また、多くの中国事業者が新規参入し、解体工場や加工工場の新設など設備投資の動きが目立っている。(木村部会長)

MK TRON社は8社のメーカーで構成されるグループ企業。アルミインゴットや黄銅棒から自動車部品まで多岐にわたる製造を行っている。ここでは、黄銅棒製造工場を訪問し、込真鍮や真鍮粉、ピカ線、銅打ち抜き屑など日本でもなじみのあるスクラップ原料が数多く使用されている様子を見学した。

同社月間製造量が月1,000トンで日本の黄銅棒メーカーに比べると規模は小さいものの、クアラルンプールを代表する黄銅棒メーカー。主な出荷先はマレーシア国内、インドなど。スクラップ原料調達先も現状ではマレーシア国内のみ。ただ、今後は国外からのスクラップ輸入も積極的に検討していく。現在、日本では不振が続くスクラップ輸出の販売先として期待したい。(木村部会長)

被覆線の山-GMS社
黄銅棒工場を見学­-MK TRON社
日刊金属

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