住友電工とソフトバンク
工場での5G活用に向けた実証実験を実施
住友電気工業(井上治社長)とソフトバンク(宮内謙社長)は、工場での第5世代移動通信システム(5G)の活用に向けた実証実験を実施することに合意、2020年3月の開始を目指している。
現在、工場などの製造現場では、IoTやAIを活用し、あらゆる設備の稼働状況や人などの行動をリアルタイムに把握し、設備の稼働率向上や工場内の安全性向上の取り組みがなされている。このために設備や人、フォークリフトなどの膨大なデータを収集し分析する必要がある。近年ではカメラを設置し、その映像を情報として活用するケースが増えており、映像データの収集に高速大容量の無線通信活用が期待されている。
今回行われるの実証実験では、大容量で低遅延通信が可能な5Gを活用し、住友電工の工場内に設置されたカメラやセンサーから、設備の稼働状況や人の動きなどのデータをリアルタイムに収集。収集したデータをAI(人工知能)によって分析し、設備の稼働状況や人の行動などの変化を補足、異常の自動検知を検証する。
5Gを活用し、設備の稼働状況などに関する膨大なデータをリアルタイムに収集、工場の生産性と安全性を向上させるソリューションの構築を進めるとしている。