太陽光発電所のAI診断レポートサービスの提供開始
住友電工
住友電気工業(井上治社長)は、従来取り扱っていた太陽光発電所用PLCストリング監視装置に加え、自社開発したAIによる解析アルゴリズムを用い太陽光発電所の状態を診断するレポートサービスの提供を11月より開始。
長期にわたり安定した発電量を維持しながら太陽光発電所を運用するには、問題の発生を即座に検知し、対応を決定することが重要で、常時監視システムの導入が不可欠。これまで同社は大きな発電低下を事前に検出できるストリング監視装置を提供していた。収集データをより有効に活用したいという要望が多く、膨大なデータをAIにより自動解析し、異常の検出や場所の特定、対策提案までを含めた解析レポートを日次、月次、年次で安価に提供するサービスを開始。
日次レポートでは毎日の発電所状況や不具合箇所、不具合理由の通知、月次レポートでは月間の発電所状況を一目でわかるよう提示、年次レポートでは、逆流電流や経年劣化のほか、太陽光発電所周辺にある建屋や木による影の影響など、さまざまな観点からストリングごとに異常を検知し、点検をしたほうがよいストリングを特定。また発電量改善提案や、前年との劣化状況比較など、発電所ごとにきめ細かく解析する。
過去1年間の試行サービスでは、影の影響を受けやすい場所を特定して売電損失額を明らかにし、配線変更の改善提案を行ったことで売電収入最大化を実現した例や、不具合パネルの早期特定により瑕疵担保期間内のパネル無償交換を実現した例など、発電所の保守効率化と健全性向上を両立、発電量最大化に成果を上げている。
解析にあたっては、同社が経済産業省の下で進めてきた「平成29年度新エネルギー等の保安規制高度化事業」で培った検証結果が活かされており、太陽光発電所の人材難に対応、女性の参画を推進するなど、スマート保安の広がりに貢献できるとしている。