日本伸銅(窪田誠社長)の2020年3月期第2四半期の販売数量は前年同期比5.0%減の1万2,271トンとなった。売上高は前年同期比16.1%減の90億5,200万円、営業利益は同2.1%増の5億2,400万円、経常利益は、原料相場へのリスクヘッジでデリバティブ評価益3,100万円(前年同期は評価損として2,000万円)を計上し同34.7%増の7億2,100万円、四半期純利益は同33.7%増の4億8,700万円だった。
期間中の世界経済は、米中貿易摩擦の激化により中国の景気減速が顕在化。日本経済においても輸出と生産が弱含みで推移、企業物価は穏やかに下落局面にあった。労働力市場は逼迫し、実質的には完全雇用の状態で、銅建値はほぼ一貫して下落した。銅相場においても前年同期に比して下落し、売上高をさせた。
同社決算において単一セグメントとして計上されている伸銅品関連事業を部門別に見ると、伸銅品部門では、販売数量が前年同期比4.6%減の1万1,905トン、売上高は同11.5%減の77億0,500万円。伸銅加工品部門は売上高が前年同期比3.0%減の4億6,500万円。その他の金属材料部門は伸銅品原材料の転売が主で前年同期比44.9%減の8億8,200万円。
通期の業績予想は、売上高が前年比16.3%減の173億円、営業利益が同15.0%減の10億6,000万円、経常利益が同15.5%減の10億6,000万円、純利益が同12.2%減の7億6,000万円で、前回公表された直近の業績予想から修正されていない。