昭和電工(森川宏平社長)は、主に化粧品原料化粧品原料として使用される1,3-ブチレングリコール(1,3-BG)を事業化する、と発表した。大分コンビナート内に2019年末までに製造設備を完成させ、2020年4月に販売を開始する予定だ。
1,3-BGは、幅広い種類の化粧品に保湿成分として配合されており、アジアの化粧品需要増加に伴い、年10%の需要伸長が見込まれている。同社は高品質な1,3-BGの事業化により、アジアを中心とする化粧品市場の成長を原料供給面から支える。また同社は、1,3-BGに化粧品原料として求められる品質を独自技術により実現し、大分コンビナートでエチレンから一貫生産する。
同社グループは、個性派企業(収益性と安定性を高レベルで維持できる個性派事業の連合体)の実現をVision(目指す姿)とし、2025年には同社事業の半数以上を個性派事業とすることを目指している。石油化学事業でも市況に左右されず安定して高い収益を生み出すための事業体質づくりを進めてきたが、今後も新規誘導品の事業化、アセチル系製品やコンビナート内外との事業連携強化などにより収益力を高め、東アジア地域で最高レベルの競争力を持つ石油化学事業とすることを目指していく。