中国で特殊鋼棒鋼の合弁事業を開始
JFEスチール
JFEスチールと中国宝武鋼鉄集団傘下の広東韶鋼松山股份有限公司は、韶鋼松山の100%子会社である宝鋼特鋼韶関有限公司の出資持分の50%をJFEスチールが譲り受け、韶鋼松山と特殊鋼棒鋼の製造・販売を行う合弁事業を開始する、と発表した。
中国は世界最大の自動車市場であり、今後も高級鋼に対する堅調なニーズが見込まれる。これまで同社は様々な合弁事業を通して、日系自動車メーカーの現地調達ニーズに応えてきたが、中国での高級特殊鋼棒鋼のニーズについては輸出でのみ対応してきた。
一方、日系の顧客の現地調達ニーズもあり、中国市場のさらなる開拓、JFEブランドの浸透を図るため、特殊鋼棒鋼の現地製造・販売について従来から模索していた。今回、特鋼韶関への出資に関する入札があり、これに応募・落札した。
今後、韶鋼松山と出資持分譲渡契約・合弁契約を締結、競争法上の審査を経て当局による承認が下り次第、持分の取得を行う。