住友電気工業(井上治社長)は、このほど、中国で3つの大型下水処理場案件を受注。いずれも同社の水処理事業としては最大規模のもの、各施設に同社のポアフロン®モジュールの納入を進めている。
現在、中国では「水質汚染防止行動計画」が定められ、汚染物質の排出規制を強化、水質汚染対策が積極的に進められている。同社は2008年から中国で水処理事業を推進してきた。
大型下水処理の方法として採用されているMBR(膜分離活性汚泥法)では、膜の汚れを除去するためのエネルギーコスト削減が課題になる。同社が開発した高強度で柔軟な中空糸膜を大型化、高密度化し、安定的な膜処理に必要な空気量を低減。省電力化できるうえ、省スペース化による建設コスト低減も可能なポアフロン®モジュールの評価が受注につながった。