住友電気工業は、電力会社の系統と連系可能な小型高効率家庭向けリチウムイオン蓄電システムPOWER DEPO®Ⅲに、2台連携運転機能を追加。これにより、小型で屋内設置の利点を生かした6.4kWh蓄電池(3.2kWh×2台)として使用できるようになった。
台風や豪雨により、ライフラインである送電網が大規模な被害を受け復旧に時間を要する停電が各地で発生している。同社が2017年5月より販売しているリチウムイオン蓄電システムPOWER DEPO®Ⅲ(型番:PDS-1500S01)は、独自の電力変換技術を採用し、蓄電池用パワーコンディショナーを内蔵、しかも業界最小・最軽量クラスを実現した。今回、POWER DEPO®Ⅲに新たに追加された2台連携運転機能により、小型で屋内設置が可能でありながら、さらに充電容量を倍増させることができるようになった。
1台3.2kWhのPOWER DEPO®Ⅲを2台連携させることで、常時300W使用で18時間、家電製品のOFF/ONを適宜行うことで28時間連続使用が可能。また、1台導入後、電力使用状況に合わせて増設するなど段階的な導入もできる。
一般の6kWhクラスの蓄電システムは、大きさの制約から設置場所が限られる。POWER DEPO®Ⅲは、業界最小・最軽量クラスを実現、家屋裏手や出窓下などの狭小敷地や、屋内の空きスペースなど、僅かな空間に設置でき、増設の場合も、2台を並置する必要はなく、、1台目を屋外のベランダに、2台目は2階のクローゼットなどのように、スペースを有効に活用し自由な設置が可能。2階など高所に設置して災害による浸水を避けることができ、塩害や降雪対策として屋内に設置することも可能になる。