三菱マテリアルの加工事業カンパニーと連結子会社である三菱日立ツールはこのほど、モノづくり日本会議および日刊工業新聞社が主催する2019年“超”モノづくり部品大賞において機械・ロボット部品賞を受賞した。
“超”モノづくり部品大賞は、産業・社会の発展に貢献する優れた部品や部材を表彰するコンテストで、日本のモノづくりの競争力向上を目的に2003年にモノづくり部品大賞として創設され、2008年から現名称となって今年で16回目の開催となった。
機械・ロボット部品賞を受賞したのは、同社加工事業カンパニーが開発した、高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタWJXシリーズと、三菱日立ツールが開発した、エポックリブ溝加工用テーパボールエンドミルEB4HR形。
WJXシリーズは、切れ味・多機能性・強度・対欠損性を融合させた刃先交換式の切削工具。同社従来品に比べ、加工時間の短縮や工作機械の消費電力の削減ができる。また、切りくずが滑らかな形状になるように設計することで、使用現場における切れ等の災害リスクを低減させ、安全性を向上させている。
EB4HR形は、金型製作における細い深溝を加工するための小径エンドミル(切削工具)。工具の刃を特殊な形状にすることにより、一般的に難しいとされている細い深溝の加工が可能。また、加工面を滑らかに仕上げるように設計することで、金型製造工程における加工時間や磨き時間の短縮を実現している。