国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、グリーンメタルズ(今原克典社長、本社=福井県越前市)のグループ企業、グリーンメタルズタイランド社(GMT)のピントン工場で、自動車解体重機を用いた使用済み自動車(ELV)リサイクルシステムの実証運転を開始した。同実証事業は、NEDOとタイ工業省(MOI)、工業団地公社(IEAT)が今年2月8日に締結した基本合意書(MOU)に基づいて実施するもの。
タイ国内では初導入となる自動車解体重機などを用いて解体工程の効率化やシステム化を進め、1日当たり20台を解体処理できる体制を目指し、さらにELVに関連する制度設計への協力も実施する。また、同国内で処理できない有用資源を日本で再資源化することで国際資源循環を実現し、タイをはじめとするアジア諸国におけるリサイクルモデルの確立を目指す。