全固体電池向け固体電解質の量産試験用設備を導入
三井金属
三井金属鉱業三井金属鉱業三井金属鉱業(西田計治社長)は、全固体電池向け固体電解質の量産試験用設備を導入する、と発表した。
同社が開発した固体電解質は、2016年11月24日のプレスリリースのとおり、電解液と同等水準のリチウムイオン伝導性を有し、かつ電気化学的に安定であるアルジロダイト型硫化物固体電解質であることを特徴としており、プレスリリース以降も、高エネルギー密度、急速充放電、高耐久等の性能を有する全固体電池の実証に向けて顧客と協働を進めてきた。 今回、同社固体電解質を使用した全固体電池において、協働しているマクセルから小型機器向けにサンプル出荷が開始されたこと、電気自動車向けにも2020年以降の採用に向け顧客での評価が順調に進んでいることから、本格量産時を見据えた設備を導入し、量産シミュレーションが必要と判断した。
同社は、埼玉県上尾市の研究所敷地内に新たに建屋を建設し、生産設備を随時導入する。2020年12月に完工予定、同月から稼働開始を予定し、需要に応じて年間数十トンの生産能力まで引き上げる計画だ。