国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は次世代人工知能・ロボット中核技術開発を行っているが、このほどダブル技研、東京都立産業技術高等専門学校と共同で、さまざまな形状の物をつかむ把持多様性を備え、動作に応じてハンドの姿勢を固定することのできる可変剛性機構付き3本指ロボットハンドを開発したと発表した。
1つの駆動装置で各指が物の形状に倣い、把持対象物の複雑な形状に対応することができるほか、各指の姿勢を任意の位置で固定する機構により、ハンドリング位置を決める精度の向上を実現。従来は把持する物に応じてロボットハンドを交換していた生産ラインや多品種を扱う物流倉庫などでピッキング作業の自動化、導入コストの低減が期待できる。ダブル技研は、今回開発したロボットハンドの受注生産を5日から開始。18日から東京ビッグサイトで開催される2019国際ロボット展に出展する。