愛知製鋼はベルパークちっぷべつ(秩父別)内に設置したステンレス製キュービックコネクションの建設工事に採用されたステンレス鋼について、12月4日、この物件を設計施工した都村製作所との連名で、第18回ステンレス協会賞の優秀賞を受賞した、と発表した。
ステンレス協会賞制度は、ステンレス協会が1993年度から発足させ、社会に幅広く活用されているステンレス製品(建築・土木部材、製品、機能性部材、モニュメント等)のうち、社会環境との調和や新たな文化の創出に寄与した優れた機能性・意匠性・独自性等を有した事例を表彰するもの。
木材や普通鋼を用いたキュービックコネクションを採用した大型遊具施設は全国に多数あるが、同事例は幅50m、高さ13mの6階層と極めて大規模であり、キュービックコネクションにおけるステンレス鋼の採用としては全国初となる。
同遊具施設がある北海道秩父別町は、道内でも有数の豪雪地帯で、冬季は遊具の大部分が雪に覆われるため、塗装がはがれやすく、メンテナンスコストの増加が懸念されていた。これに対し、柱や梁などに耐食性に優れ、かつ低温でも割れにくいステンレス鋼(46トン)を採用することで施工後のランニングコストの低減を図りつつ、安全・安心で意匠性の高い遊具を実現した。