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110kV素線絶縁CVケーブル1×2500mm2プラグイン終端接続部を実用化

110kV素線絶縁CVケーブル1×2500mm2プラグイン終端接続部を実用化
昭和電線ケーブルシステム

昭和電線ケーブルシステムは、ケーブル接続工事の工期短縮、工事の省力化、簡素化が強みであるプラグイン油中終端接続部(スマート終端接続部)を電源開発竹原火力発電所新1号機(広島県竹原市)の110kV素線絶縁CVケーブル1×2500mm2に適用した、と発表した。

同接続部は新設の640MVA主変圧器に搭載され、今年6月の運転開始に向け、昨年9月から試運転を開始している。電力強靭化や再生可能エネルギー電源の増加などに伴い、発電所や変電所の電力設備の更新、増設工事が増加しているなか、ケーブル接続工事の工期短縮、工事の省力化、簡素化が強く望まれている。

一般的な変電所で使用されるケーブルは2000mm2以下のケーブルが使用されるが、発電所で使用されるケーブルは2000mm2を超える超高圧大容量ケーブルが使用されるケースがある。これらの2000mm2を超えるケーブルは交流電流通電による表皮効果低減のために導体の素線1本1本をエナメル被覆した導体(素線絶縁導体)を使用する場合があり、素線絶縁導体のケーブル端末接続時はブラスト装置で導体の被覆を剥がして接続を行うため、作業工数の増加が課題となっていた。また、変圧器への接続時はエレファントケース(機器ケース)と呼ばれるケーブル終端接続部を収納するタンク取り付け取り外し・タンク内の油の処理・真空・脱気を伴うことから工期が長期間となり省力化、簡素化も求められていた。

今回、実用化した110kV素線絶縁CVケーブル1×2500mm2プラグイン終端接続部は、超高圧素線絶縁CVケーブル1×2500mm2の端末として、ケーブルをプラグインで接続できる先駆的な構造を採用。変圧器は現地での機器ケース開放・油の処理を不要とし、超高圧素線絶縁大サイズケーブル接続工事の大幅な工期短縮、工事の省力化、簡素化を実現した。

日刊金属

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