世界最速レベルの接続を実現した光ファイバ融着接続機
古河電工
古河電工は新たに開発した多心光ファイバ融着接続機S124M12の販売を開始した、と発表した。
S124Mシリーズは、光ファイバ同士を接続する際に、ファイバの中心軸を高い精度で合わせることができるファイバガイド(V溝基板)をユーザー自身で交換できる構造となっており、V溝基板を交換するだけで多様な光ファイバケーブルの接続が可能になる融着接続機。
近年、データトラフィックの急激な増加に伴い、データセンターや大都市ネットワークでは、これまで以上に光ファイバネットワークの大容量化・多心化が求められている。
同社は、このニーズに応え、省スペース化が可能なローラブルリボンを搭載した光ケーブルを提供しており、さらにファイバ心線の被覆径を250umから200umにダウンサイジングし省スペース化した200um心線のローラブルリボンケーブルの提供も開始した。一方、光ケーブル施工の現場では、多様な光ファイバケーブルの接続に対応することが必要となっている。
新製品の多心融着接続機S124M12は、ファイバをガイドするV溝基板をユーザーで交換可能な構造を採用している。200um心線のローラブルリボン用のV溝基板に交換することにより、1台の融着接続機で200umのローラブルリボンケーブルの接続も可能。また、S124Mシリーズは、融着接続とその後の加熱補強において、世界最速レベルの高速動作を実現しており、超多心の光ファイバケーブル施工を短時間で行うことができる。主な特長は次の通り。
- 着脱式ファイバガイドV溝採用
- 200umローラブルリボンの接続にも対応可能
- 高速動作の融着接続・加熱補強
- タッチパネルとGUI(グラフィカルユーザインタフェース)による簡単操作
- 軸ズレ自動矯正支援機構
- Wi-Fi機能搭載でリモート操作、データ管理も可能