関西亜鉛工業会は24日、芝苑で新年会を開催した。冒頭であいさつした清川昇尉会長(清川亜鉛工業所社長)は、大要次の通りあいさつした。
世界では米中貿易摩擦や中東情勢、香港の人権問題などの激動が続いている。再生亜鉛業界を取り巻く環境も楽観はできず、今年は建値と需要の減少という2つの厳しい課題に取り組まなければならない。
亜鉛相場は一昨年37万円平均、昨年32万円平均であつたものが、年初30万4千円スタートと下げている。
また、2019年までの4年間、累計で120万トンの供給不足であつたものが、今年はいよいよ20万トンの供給過多になり、さらに来年も余るという予測がある。
昨年の秋ごろから自動車、電機、工作機械など輸出産業関連の需要が減り始めている。建値と旺盛な需要に支えられたここ数年のようにはいかない。
しかし一方、5G、ITなど新しい産業の台頭もある。こうした動きをどう再生亜鉛の需要に取り込んでいくかが大きな課題。時代の流れをしっかりとつかみ取り、再生亜鉛業の認知度、ポテンシャルを高め、業界と当工業会の発展に力を尽くしたい。
続いて、橋本圭祐副会長(ナニワ化工社長)の音頭で乾杯し歓談に移った。会員各社が懇親を深めた後、林金属工業所の林泰伸社長のあいさつと一本締めで新年会を終えた。