一般社団法人日本アルミニウム協会(JAA)はこのほど、2019年12月のアルミニウム圧延品の生産・出荷動向をまとめた。
板は、生産・出荷ともに5か月連続でマイナス、「箔地」及び印刷版を含む「金属製品」は継続して減少。一方で工作機械などの「一般機械」や、卸・小売りを含む 「その他」は2019年に入って初めてプラスとなった。板全体では、出荷の減少幅は縮小している。
押出は、生産・出荷ともに3カ月連続でマイナス。自動車生産及び住宅着工戸数の減少などを受けて「自動車」「建設」が減少した。
はくは、生産・出荷ともに11カ月連続でマイナス。「食料品」「コンデンサ」は減少が継続。
分野別にみると、板類は、生産が前年同月比5.3%減の8万9628トン、と5か月連続でマイナス。出荷も同5.8%減の8万6150トン、と5か月連続でマイナスとなった。押出類は、生産が同6.5%減の6万1081トン、と3か月連続でマイナス。出荷も同6.1%減の6万1073トン、と3か月連続でマイナスとなった。はくは、生産が同20.8%減の7876トン、と11か月連続でマイナス、出荷も同16.0%減の8160トン、と11か月連続でマイナスとなった。
板類(出荷量)については、缶材は、ボトル缶はわずかにプラスとなったが、DI缶が減少し、全体では同7.2%減の2万9522トンのマイナスとなった。自動車は、パネル材がプラスになったほか、パネル用途以外の乗用車向けが大幅に増加し、同2.8%増の1万4906トンのプラス。輸出は、同12.7%減の1万2870トン、と11か月連続でマイナスとなった。
押出類(出荷量)については、建設は住宅着工戸数の減少を受けて「サッシ」が減少、「内外装」は前年の出荷が高かったこともあり同4.9%減の3万8003トンのマイナスとなった。自動車は、トラック・バス向けは増加したが、乗用車向けが大幅に減少し、同8.3%減の1万249トン、と2か月連続でマイナスとなった。
はく(出荷量)については、電気機械器具はコンデンサ向けの大幅な減少が続いており、同26.2%減の3455トンと11か月連続でマイナス。食料品は、海外材の流入が継続し、同8.1%減の2060トン、と14か月連続でマイナスとなった。