日鉄鉱業の2020年3月期第3四半期(2019年4月1日~同年12月31日)の連結業績は、売上高が前年同期比4.8%減の893億4100万円、営業利益は同11.2%減の62億3300万円、経常利益は同1.3%減の69億3400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同16.6%減の41億4400万円の減収減益となった。セグメントごとの業績は次のとおり。
鉱石部門:主力生産品である石灰石の販売数量の減少に加え、石油製品の減収等により、売上高は415億1900万円と前年同期に比べ21億3300万円(4.9%)減少し、営業利益は55億9300万円と前年同期に比べ5億6200万円(9.1%)減少した。
金属部門:電気銅の販売価格の下落等により、売上高は354億6100万円と前年同期に比べ25億2200万円(6.6%)減少したものの、アタカマ銅鉱山の増益により、営業利益は3億4600万円と前年同期に比べ1億6900万円(95.8%)増加した。
機械部門の販売は振わなかったものの、環境部門の主力商品である水処理剤の販売が好調に推移するとともに値上げの浸透もあり、売上高は87億7900万円と前年同期に比べ1億1900万円(1.4%)増加し、営業利益は8億6700万円と前年同期に比べ1億600万円(14.0%)増加した。
賃貸物件の稼働状況が概ね順調に推移したことから、売上高は21億800万円と前年同期に比べ5800万円(2.9%)増加し、営業利益は修繕費の減少により、11億7300万円と前年同期に比べ8300万円(7.7%)増加した。
地熱部門及び太陽光発電部門ともに減収となったことから、売上高は14億7300万円と前年同期に比べ2200万円(1.5%)減少したものの、減価償却費の減少等により、営業利益は4億2000万円と前年同期に比べ7600万円(22.2%)増加した。
通期については、売上高は前年比3.5%減の1190億円、営業利益は同7.0%増の80億円、経常利益は同14.2%増の84億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.7%減の50億円を見込んでいる。