UACJの2020年3月期第3四半期2020年3月期第3四半期(2019年4月1日~同年12月31日)の連結業績は、売上高は前年同期比7.0%減の4627億5600万円、営業利益は同59.5%減の56億3200万円、経常利益は同81.1%減の13億4900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同53.3%減の5億6000万円の減収減益となった。セグメント別の業績は次の通り。
アルミ圧延品事業:アルミニウム圧延品業界は、板類の国内需要では飲料缶は前年同期比微減となった。自動車関連向け需要は底堅く推移。また、電気機械や精密機械関連、液晶・半導体製造装置等の需要は低調であり、板類全体数量としては前年同期比で減少となった。押出類に関しては、バストラック向けが微増したが、自動車熱交・産業機器・鉄道車両・半導体の分野が減少し押出類全体でも前年同期比で減少となった。同社グループの国内向売上数量は、前年同期比で板類は減少となった。缶材はほぼ前年並み、自動車材は堅調だったが、その他の箔用材料や電気機械、精密機械関連、液晶・半導体製造装置用厚板等で減少し、また押出類でも減少した。一方、海外向売上数量では、Tri-Arrows Aluminum Inc.の缶材・自動車パネル用アルミニウム素材等の増加やUACJ (Thailand) Co., Ltd.での缶材増加に支えられ、同社グループのアルミ圧延品総量では前年同期を上回った。こうした販売状況のもと、販売数量は増加したものの、地金価格の下落等により、第3四半期連結累計期間 のアルミ圧延品事業の売上高は3756億8900万円(前年同期比6.2%減)となった。営業利益については、棚卸評価関係が悪化したこと等により、70億100万円(同54.9%減)となった。
伸銅品事業:伸銅品事業については、2019年9月に譲渡したため、第3四半期連結累計期間の伸銅品事業の売上高は229億1400万円(前年同期比36.2%減)、営業利益は3億7300万円(同73.3%減)となった。
加工品・関連事業:電池材・空調関連品は堅調に推移したものの、日本、および米国の加工品事業の売上が減少したこと等により、当期の加工品・関連事業の売上高は1437億6800万円(前年同期比2.5%減)となった。一方、営業利益はコスト削減等により25億2500万円(同4.6%増)となった。
通期業績については、売上高は前期比5.5%減の6250億円、営業利益は同49.6%減の75億円、経常利益は同67.7%減の20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同10.4%減の10億円を見込んでいる。