田中貴金属工業は、26日から28日まで、東京ビッグサイトで開催の第16回国際水素・燃料電池展-FC EXPO 2020-で、触媒付き電解質膜(CCM)大判評価用サンプルの提供を開始、初展示する。
CCMは水素製造における固体高分子形水電解に使用されるもので、塗工面1,000mm×1,000mmまで可能な大判サイズの評価サンプルが供給されることで、設備メーカーの開発段階初期における大型テストが可能となり、開発期間の大幅な短縮が見込まれるようになる。性能が安定したCCMを開発のベンチマークとして利用できることで、高効率化を目指す固体高分子形水電解装置の開発促進に寄与できるとする。
また、燃料電池・水電解用セルスタックの金属部品に求められる高い電気伝導性の維持に貴金属めっきは不可欠だが、同社は、長年にわたりチタンやステンレス基材への貴金属めっき技術開発を行っており、今回の展示会では、高耐食性貴金属めっき技術や少貴金属タイプの貴金属めっき技術を初展示する。同社のブースは東京ビッグサイト西4ホール、ブース番号W27-31。