東京商品取引所(TOCOM)が先ごろ公表した2020年2月の概況によると、全商品の1日平均取引高は10万2,950枚、前月比16.5%増、前年同月比28.8%増となった。月間の全商品取引高合計は185万3,101枚、前月比10.4%増、前年同月比21.4%増。
主力商品の金標準取引は1日平均4万8,301枚、月間合計が86万9,424枚。前月比はそれぞれ32.7%増、25.7%増。前年同月比ではそれぞれが53.0%増、45.0%増となる。ゴールドスポットは1日平均取引高が9,050枚、前月比44.5%増、前年同月比8.9%増。月間合計が16万2,895枚、前月比36.9%増、前年同月比3.2%増になる。金相場は月初の5,516円から一時5,913円まで値上がり、上場来高値を更新した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が懸念されるなか、世界経済の活動停滞や景気減速感の強まり、またFRBの追加利下げを巡る思惑から米長期金利が過去最低を更新、金相場を支援した。ただ、月末にダウ、日経平均株価が急落すると、本来は回避投資先である金も売られ値を下げている。