第3四半期連結決算
三井金属鉱業
三井金属鉱業の2020年3月期第3四半期(2019年4月1日~同年12月31日)の連結業績は、売上高は前年同期比4.5%減の3559億2000万円、営業利益は同2.3%減の122億1600万円、経常利益は同7.9%減の116億4300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同41.6%増の62億6800万円となった。セグメント別の業績は次の通り。
機能材料セグメント:四輪向け排ガス浄化触媒は、需要が堅調であったことから販売量は増加した。電子材料用金属粉は、スマートフォン向けの需要が低調であったことから販売量は減少し、スパッタリングターゲットの販売量も減少。売上高は前年同期比28億円(2.3%)減少の1251億円となった。経常利益は主要製品の販売量の減少に加え、インジウム価格の下落に伴うたな卸資産の在庫影響により悪化したこと等から、同34億 円(23.9%)減少の109億円となった。
金属セグメント:亜鉛・鉛のLME価格が下落したこと等から、売上高は同6億円(0.6%)減少の1216億円となった。経常損益はLME価格の下落による影響はあったものの、原料の調達条件が改善したことや神岡FITの運用開始等から、同77億円増加の15億円の利益となった。
自動車部品セグメント:自動車の国内市場は、昨年の10月以降、消費税増税や災害の影響等により落ち込みが続き、中国や米国市場も低調に推移したことから、売上高は同68億円(8.8%)減少の703億円となった。経常利益は販売量が減少したこと等から、同22億円(72.1%)減少の8億円となった。
関連セグメント:各種産業プラントエンジニアリングにおいて、国内グループ企業向け工事の完成工事高が減少したこと等から、売上高は同154億円(16.3%)減少の796億円となった。経常利益は各種産業プラントエンジニアリングの影響に加え、同セグメント内の持分法による投資損益が悪化したこと等から、同28億円(76.6%)減少の8億円となった。
通期業績については、売上高は前期比4.2%減の4770億円、営業利益は同9.5%減の165億円、経常利益は同21.1%減の140億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.6%増の50億円を予想している。