6月電子部品グローバル出荷額
コンデンサのマイナス続く
全体では前年比10.3%減少
(一社)電子情報技術産業協会(JEITA)がまとめた2019年6月の電子部品グローバル出荷額は、前年同月比10.3%減の2,935億円だった。うち、日本国内向けは9.5%減の727億円。品目別では、受動部品が前年同月比9.7%減の1,244億円。主要品目では、コンデンサが10%減少し896億円。コンデンサは5月にマイナスに転じた後、6月も低迷し、受動部品全体の出荷を押し下げた。インダクタは8%減の191億円。抵抗器は17%減の117億円、トランスは11%減少した。抵抗器は、2か月連続でマイナス幅が2桁となった。
接続部品は7.4%減の798億円。うち、コネクタが16%減の421億円で、コネクタ向けは今年に入って2桁の減少が続いている。一方、スイッチは4%増の372億円で、品目別で唯一プラスだった。
変換部品は12.2%減の521億円。アクチュエータは207億円で11%減少。アクチュエータは4月の対前年比プラスから5月にマイナス転換、6月も低調な状況だった。センサは6%減の196億円、音響部品は25%減の116億円で、前月からマイナスが継続した。
その他電子部品は15.4%減の370億円。電源部品は16%減少し157億円、高周波部品は16%減少し213億円だった。
海外は、主要4地域すべてでマイナス。減少幅は、米州向け14.6%、欧州向けは11.2%、アジア・その他は14.6%、中国向けは15.1%となった。