8月生産動態統計
非鉄金属は電気亜鉛が2桁増
電気銅は4.2%減
経済産業省が発表した2019年8月の生産動態統計(速報値)によると、非鉄金属では、電気銅の生産数量が前年同月比で4.2%減少した。電気銅は、対前年比でマイナス基調が続いた。アルミニウム二次合金地金は、前月比・前年同月比ともに減少した。
電気銅の生産数量は12万9,266トンで、前月比では3.4%増加した。亜鉛地金は4万2,987トンで、前月比39.0%、前年同月比14.9%それぞれ増加。電気鉛は1万7,725トンで、前月比3.2%減少、前年同月比では1.7%増加した。
アルミニウム地金全体の生産量は、前年同月比3.8%減の9万5,248トン。うち、アルミニウム二次合金地金は7万7,943トンで、前月比24.5%、前年同月比2.8%それぞれ減少した。単月の生産量は10万トン台を下回った。
鋳物では、アルミニウム鋳物が3万0,617トンで前年同月比9.9%減少。前月比では25.7%の下げ幅となった。ダイカストは7万2,195トンで前年同月比9.8%減少、前月比では22.6%減少した。銅・銅合金鋳物は前年同月比9.3%減の5,319トンだった。
同省のまとめでは、伸銅品は前年同月比10.8%減の5万3,410トン。アルミニウム圧延品の板製品は7.0%減の8万0,164トン、押出製品は6.1%減の5万4,428トン、箔は9.7%減の7,734トンだった。
電線・ケーブルでは、巻線が前年同月比7.6%減の8,778トン。電力用電線・ケーブルは5.4%増の1万8,203トンで、前月に続きプラスだった。通信用ケーブル光ファイバー製品の生産数量は、前月比18.5%、前年同月比16.5%それぞれ減少し96万6,974キロメートルコアと、100万キロメートルコアの水準を割り込んだ。