大紀アルミニウム工業所
第2四半期決算
大紀アルミニウム工業所(山本隆章社長)は12日第2四半期の決算発表を行った。2020年3月期第2四半期2020年3月期第2四半期の業績(連結)の売上高は、販売数量の減少や販売価格の低下などにより、アルミニウム二次合金地金が前年同期比14.5%減の495億8,400万円、商品・原料他が同15.8%減の355億3,900万円、併せた売上総額は同15.1%減の851億2,300万円だった。収益は製品価格と原材料価格の価格差(スプレッド)が順調に推移したことで、営業利益は同4.9%増の39億100万円、経常利益は同23%増の39億900万円を計上した。いずれも過去2番目の水準。親会社株主に帰属する四半期純利益は同22%増の27億7,000万円で過去最高だった。連結の製品販売量は2.3%減の23万3,305トン、製品販売単価は212.5円/キロで前年同期に比べ12.5%低下した。
>p>期間における経済状況は、企業収益が堅調で所得、雇用環境の改善に支えられた個人消費が底堅く、景気は緩やかな回復基調が続いた。こうした環境下で、同社グループの大手需要先である自動車メーカーの販売数量が前年を若干上回ったものの、アルミ市況が低下したことにより業績は弱含みで推移した。
会見で山本社長は、中国の環境政策の変更により行き場を失ったゾルバ(破砕された非鉄スクラップ)をどう取り込んで収益に結びつけるかが当面の課題、上期においてインドネシアのミックスメタル前処理・後処理設備の稼働が連結の業績に大きく貢献、今後もこの流れは続く、と述べた。
通期の業績予測は販売数量、製品価格が下振れしたことから、売上高、営業利益は下方修正した。一方、経常利益は77億9,000万円(前年比9.3%増)、純利益は55億8,000万円(同11.3%増)にそれぞれ上方修正した。